御食国として鳥羽

「御食国(みけつくに)」という言葉をご存知でしょうか。これは朝廷や伊勢神宮に太陽の霊力を一身にまとった海の幸を献上することを課せられた地方のことで、若狭湾、志摩国、淡路国の三国がその役割を担っていました。鳥羽は志摩国の国衛(今の県庁)があったところです。この三つの地域を日本地図で見てみましょう。驚くことに、鳥羽と淡路を結ぶレイラインを底辺として若狭を頂点とする正三角形が浮かび上がります。三つの御食国は正三角形のそれぞれの頂点に位置しています。

伊勢湾には木曽川、長良川、揖斐川といった三大河川から中小の河川に至るまで、山の栄養をたっぷりと含んだ大量の淡水が流れ込み、それが海水と混じり合って豊富な魚種を育んでいます。鳥羽の海の幸は世界最高のレベルを誇っているのです。

【序】答志島~御食国篇~

【破】答志島 ~御食国 答志島~

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