鳥羽市といえば、海女さん。鳥羽市の南に位置した漁師町「相差町(おうさつちょう)」は、日本で1番海女さんが多い町として有名です。
相差町を歩いてみると、水平線が見事な大海原や、海女文化が根付く漁師町ならではの暮らしを感じられる絶景が目白押し。絶景だけでなく、海女文化や漁師町の暮らしを同時に体感できてしまうのは、相差絶景ハイキングだからこそです!
また、相差町には伊勢志摩を代表する観光スポット「海女小屋」や「女性の願いを叶えてくれる石神さん」があります。これから訪れようと思っている方は、ぜひ相差絶景ハイキングのルートも合わせて巡ってみてください。
海女について
伊勢志摩地域には約1,300人の海女が海女漁を営んでいます。海女漁とは、素潜りで海に入り、あわび、さざえ、うになどの貝やわかめ、ひじき、あらめ、てんぐさなどの海草をとる漁法のことです。日本の古書にも記述があるほど歴史があり、日本の生活文化となっています。
相差かまど「海女について」 https://osatsu.org/html/ama.html
最大標高 41m | アクセス 車・バス | 往復距離 6.3km |
駐車場 無料あり | 往復目安 約2時間 | 公共トイレ 3ヶ所 |
初心者 やや おすすめ | おすすめ 春・初夏 |
最大標高 41m | アクセス 車・バス | 往復距離 6.3km | 駐車場 無料あり | 往復目安 約2時間 | 公共トイレ 3ヶ所 | 初心者 やや おすすめ | おすすめ 春・初夏 |
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絶景ハイキング 石神さん駐車場から菅崎園地・春雨展望台『とことわの鐘』までを徹底案内
スタート地点は「神明神社・石神さんの第2駐車場」。「神明神社・石神さんの第2駐車場」は、近鉄・JR鳥羽駅から車で約24分、バスで約30分です。
- 「鳥羽バスセンター」にて、2番乗り場から乗車
- 約35分でバス停「相差(石神さん前)」に到着
- 片道運賃は600円
参考URL:鳥羽市 かもめバス時刻表案内ページ、とばすマップ
絶景チェックポイント①
絶景チェックポイント②
絶景チェックポイント③
絶景チェックポイント① 思わず駆け出してしまうリゾートビーチ「千鳥ヶ浜」へ
駐車場をスタートして相差町の観光地通りを進み、海沿いにアクセス。海沿いに到着後、400mほど進むと一面に広がる砂浜に目を奪われます。思わず駆け出したくなる気持ちは、急な下り坂ですので抑えてください。
最初の絶景チェックポイント「千鳥ヶ浜(ちどりがはま)」に到着しました!
鳥羽十景に数えられる太平洋を望める抜群のローケーションのビーチ。全長500mの白砂が特徴的で、透明度も高く夏には観光客で賑わう人気スポットです。
きめ細かな砂を踏みしめると、まるで雪原を歩いているようです。打ち寄せる波間の近くで少し座り込んで、渚の小休止。季節によっては砂浜で軽くジョギングしてみるのも良いですよね。
暑い日の無理は厳禁。日差しよけをしっかり装備して、水分もしっかりとってくださいね。
さて、樋ノ山絶景ハイキングのルートは鳥居を抜けて階段をあがった先にあります。金比羅宮 鳥羽分社さんへ参拝して、いざ
千鳥ヶ浜の開放感を存分に味わったら、歩いてきた海沿いの道を辿って次の目的地に向かいます。
絶景チェックポイント②磯に現る巨岩に目が釘付け「鯨埼遊歩道の立石さん」
第1絶景チェックポイント「千鳥ヶ浜」から第2絶景チェックポイント「鯨埼遊歩道」への合言葉は「海沿いをひたすら進もう」です。約700mほど進めば、鯨埼遊歩道に到着します。
相差町絶景ハイキングでは、常に180度の海の絶景が広がっています。足元に注意して歩きながら、また時には足をとめて海と空の水平線を眺めましょう。遠く飛ぶ鳥や船、飛び跳ねる魚の姿。どんな鬱蒼とした気分だったとしても、自然と清々しい気持ちになること間違いなしです。
海女小屋の側の階段を上がると、これまで通ってきた開放的なハイキングルートから一転。緑が生い茂った森林浴エリアに突入します。
木々と木々の隙間からは、青くキラキラと水面が輝く海が見え隠れしています。日陰の涼しさや木の温もりに癒やしを受けながら、つい先程まで見続けていたにも関わらず「海を見たい」、そんな感情を抱きます。
鯨﨑の先端を過ぎると、遊歩道から望む眼下に白波をもろともしない巨岩の姿が。巨岩へと続く階段を見つけたら、ゆっくりと下りていきましょう。少し急な階段ですので、足元をしっかり確認しながら一歩一歩を丁寧に進んでください。
第2絶景チェックポイント「鯨埼遊歩道の立石さん」 に到着しました。
その昔、漁師が後継ぎを授かりたいと願うとき、早朝に訪れて祈ったという岩。
大きな岩によじ登って、海を覗くと気持ちよさそうに泳ぐ小魚の群れを見つけました。岩肌には貝や海藻もたくさん。第1絶景ポイントの千鳥ヶ浜の砂浜とは、磯の良さ。伊勢志摩の宝物です。
さぁ、ここからが相差絶景ハイキングの山場です。約2kmの道のりを進み、絶景を望みながら「とことわの鐘」を鳴らします。
絶景チェックポイント③とことわの鐘を鳴らすのはあなた「菅崎園地・春雨展望台」へ
鯨﨑遊歩道の立石さんを後にして、チラッと見えていた赤い灯台の方面へ進んでいきます。すると、船が連なる漁村らしい風景「相差漁港」にたどり着きます。運が良ければ、市場に水揚げされた魚介類を拝むこともできますよ。
菅崎園地・春雨展望台へ続く道に突入してスグは、一気に坂を登っていきます。気を抜くと後ろに体重が持っていかれそうになるので、重心を落としてしっかりと踏ん張りながら進みましょう。
急な坂を登りきると、新緑と快晴というロケーションに。タラッと額から汗が流れます。リュックひとつで遠くの離れた地を旅をしているかのような気分に。タオルで汗を拭って、ゴクゴクと水分補給。目的地まであと少しです。
相差絶景ハイキングのゴール地点であり、第3絶景ポイント「菅崎園地・春雨展望台」に到着しました。
明治44年、相差町の沖合はで春雨艦が真夜中に座礁。翌朝、春雨艦の乗組員を発見した相差町の人々は、決死の救助によって8名の命が救われた物語が「菅崎園地」に刻まれています。
春雨展望台に設置されている常永久の鐘(とことわのかね)をカップルで鳴らせば、とことわ(常永久)の愛が続くと言われています。また、春雨艦の乗組員を思いながら鐘の音を鳴らしてください。
晴れ渡る大空と重なる「春雨展望台のとことわの鐘」を見つめて、既に確信しています。鐘を鳴らした目の前に広がっているのは、絶景だということを。
相差絶景ハイキングのラストを飾るのにふさわしい、「来てよかった。」と思わず言葉がこぼれました。伊勢志摩らしいリアス式海岸と大海原、晴れ渡る見事な空。180度の大パノラマの絶景に全身が包み込まれます。とことわの鐘を鳴らすと、きれいな音色が潮風にのって飛んでいくようです。遠くから聞こえる船の音が、音色に応えてくれているようでした。
展望台の下は木陰になっているので、息を整えたらスタート地点に戻ろう。
ハイキング後のご提案…「菅崎園地・春雨展望台」へは車でアクセスするのも良し
正直にお伝えすると…第2絶景ポイント「鯨埼遊歩道の立石さん」から第3絶景ポイント「菅崎園地・春雨展望台」までの道のりは、少しバテ気味に。
2021年以前は対向車がくると慌ててしまうほど狭かった「菅崎園地・春雨展望台」へ続く道は、見事に改装されて広々となりました。これなら車で安全楽々にアクセスできます。
そこで相差町絶景ハイキングの最終提案です。
- 石神さん第2駐車場からハイキングスタート
- 第1絶景ポイント「千鳥ヶ浜」
- 第2絶景ポイント「鯨﨑遊歩道の立石さん」
- 相差漁港方面から石神さん第2駐車場へ
- 相差観光や石神さんへお参り
- 車に乗り込み、第3チェックポイント「菅崎園地・春雨展望台」へ
というルートでいかがでしょう。ルート1〜4までは約3.0kmのハイキング距離になります。ぜひ、参考にしてくださいね。